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万年筆のこと

きらら2月号_到着.jpg
きのうの午後、「きらら2月号」の見本が編集部に届きました。上はその写真です。先週も少し書きましたが3月号の準備がすでにはじまっていて、のんびりと眺め余韻に浸っている暇がありません。代わりに、僕の代わりに、読者のみなさまお楽しみください。むしろそれが編集者としての本望かといまさらながら気づかされるシオールンです。こんばんは。月刊誌でも週刊誌でも、最新号が読者のみなさまのおてもとに届く頃、編集部はすでに次号・次々号の準備に追われています。ご注意ください。

先週、タリーズリが先輩編集者からご愛用の万年筆を譲ってもらったようで見せびらかされました。グリーンのボディをしたペリカンのやつで、見せびらかされついでにちょっと拝借して紙にくるくると線を描いてみたのですが、その感触がひじょうにやわらかく濃紺のインクの線もなめらかで、いい万年筆だなあと一気に羨ましくなりました。
万年筆で原稿を書く作家がいまほとんどいないのと同様に、編集者にとっても(おそらく昔ほど)わざわざ万年筆を使う機会がめっきり減っていると思います。それでも、使っているひとは使っているもので、たとえば作家へ少しあらたまった手紙を書くときとか、初めてお仕事をごいっしょするデザイナーとかイラストレーターに挨拶文を書くときとかに、万年筆を握っている編集者の姿も目にします。で、隠すまでもなく僕もそのひとりなのです。万年筆で文章をせっせと書くという行為に、いい万年筆を持つということに憧れていた時期さえありました。ですから万年筆は持っています。持っていますというよりつねに持ち歩いています、しかも2本。ひとつは10年近く前、ついてる値札には目を瞑って購入したモンブランの中字用、もうひとつは万年筆に思い入れをもった作家から一昨年贈っていただいたパイロットの細字用(新品)です。どちらも大切に使っています。
で、ここからまたタリーズリの話に戻るのですが、僕がいま愛用している2本よりもタリーズリがこのたび手に入れた万年筆の書き具合のほうが、困ったことに驚くほどいいのです。あのペン先の感触は、先輩編集者が長年使っていたからこそなのでしょうか。僕の2本ももっと使用する機会を増やしてあげて、自分の手にさらに馴染ませなければと決意しました、横目で隣の芝生をチラチラと覗きながら。

投稿者 シオールン : 2011年01月18日 20:25