じゃあ、読もう。
新しい年が明けてまだ13日しか経っていないということがまったく信じられない、というくらい1年のお仕事のスタートダッシュをいきなり強いられてるシオールンです。いまさらですが新年おめでとうございます。もう今年も年末でいいんじゃない? というくらい先週から忙しい、なんて書いたらまたオーバーな話になりますけど、あの「なーんも予定がなかった」年始のひとときの休息が早くも恋しくなってきましたシオールンですです、大晦日も会社に来て「きらら2月号」の準備してました。
さあ、終電の時間がかなり近づいておりますので急いでいきます。
明けたばっかりの今年、2010年は「国民読書年」という年らしいです。会社のエレベーターの中に貼ってあるポスターにそう書かれていました。で、さっそく調べまして、「ロゴ使用をご希望の方は、規定の色指定と『使用上の注意』に従って頂ければ、どなたでもご使用頂けます」とのことでしたので、ステキなキャッチフレーズとともに、いっちょこの「きらら編集ブログ」用のデータを準備しました。

いかがでしょう。
僕はこの「じゃあ、読もう。」というキャッチフレーズに目を奪われました。もっと具体的にいえば「じゃあ、読もう。」の「じゃあ、」です。いきなり「じゃあ、」とあるわけですから、この「じゃあ、」の前には何かが、何か具体的なシーンやエピソードが省略されていると僕は考えるのです。キャッチフレーズというのは、多くの人の目にとまる必要があるわけで、目にとまるだけじゃなく心にまで届くとなおさらいいわけで、「じゃあ、」の周辺に隠されたニュアンスの余裕というかアソビみたいなものがあったほうが非常に効果的だと思うわけですが、そういったキャッチフレーズそのものの話は、この終電が近づいている時間ならなおさら脇に置いといて、ともかく僕は「じゃあ、読もう。」につながるシーンやエピソードをいろいろ考えてしまいました。
ベタな例をひとつ挙げます、いきます。
女の子が公園で彼氏を待っているシーンです。彼は待ち合わせの時間になっても現れません。彼女はベンチに腰掛けカバンの中から読みかけの文庫本を取り出します。いい天気の場合もあるでしょうし、いまにも雨が降りそうでもいいです、とにかく足元にハトがやって来ようが、猫がやってこようが彼女は夢中でページをめくっています。で、やっと彼がやって来ます。「ごめんごめん」彼はいちおう謝ります。「だいじょうぶ、ぜんぜん退屈しなかったから」彼女は文庫本のページをそっと閉じてつづけます。「ちょうどいま読み終わった」「ずっと本読んでたの?」「うん」「僕のことも考えずに?」「うん」そうきっぱり言われて彼は返す言葉が見つからず、しばらくベンチの前で棒立ちです。まだ物語の余韻に浸っている彼女は晴れわたる空を(もしくは今にも雨が降り出しそうな空を)見上げてぼんやりと言います。「○○くんから借りたんだ、この本。すごくステキな小説だった~」……はい、そこで彼は慌てて言うわけです。「じゃ、じゃあ、読もう。僕も」
「国民読書年」の今年1年、みなさまのもとにも、本を(ブログとかTwitterとかじゃなく本を)「じゃあ、読もう。」とつながるシーンやエピソードが、上のベタな例とは全く違うステキなシーンやエピソードが、どうかたくさん訪れますように。今年もよろしくお願いいたします。駅まで走ります。
投稿者 シオールン : 2010年01月13日 23:59

