ケーキ視点!?
12月に入り、今年の流行語大賞がこないだ巷の話題になっていたこともあり、さっそくこのブログメンバーに「今年の(あなたの)流行語」を訊いたところ、タリーズリは「キモい…」(これはしょっちゅう僕も耳にしました)で、ルノアルーンは「おいちぃ」(これはあるジャニーズの方がTV番組で口にした言葉らしいです)だそうです。ちなみにメープルには訊き忘れました。え?僕ですか?僕の流行語は「みぞうゆう」です、シオールンです。ゆうべ某作家さんから「シオールンへのお願い。」と題された嬉しいメールをいただきまして、内容はちょっとここには書けませんが、わざわざ「シオールンへの」と書かれたあたり、これは去年やった〈振り返ってみましょう〉シリーズを今年も期待してるわよ、という意味に勝手に深読み(曲解?)しているシオールンですです。はい、結局誰にも要望されていないんですが、年末ムードが盛り上がりそうなんで来週あたりから許される限りがんばってみようかと思っています。
さて。
最近このブログでは「忙しい」「佳境に入った」「暴走モード突入」「年末まで爆走」みたいな書き込みばかりの印象なので、ブログ読者のみなさまに飽きられないように、ちょっと今回はそういった流れを変えてみます。仕事のことはあえて書きません。ではゆきます。
11月末にあった3連休2日め(大安)の出来事です。
せっかくの3連休も中日に呼ばれるなんてツイてない、などという言葉を呑みこみつつ旧友の結婚披露宴に独身の僕は重い足をひきずって出席してきました。旧友というだけあって会場は、僕の実家の近くで電車で1時間あまりかけて行きました(どうでもいい情報ですがこの会場は僕の両親も挙式したらしいです)。
午前中にいわゆる神前結婚式を挙げた新郎新婦は雅楽の生演奏にのって入場してきました。ふたりとも和服です。もう何度も他人の結婚披露宴に出席してきましたが、このパターンは僕にとって初めてで、3連休の中日ということも忘れ、僕は興味津々に披露宴の進行を見守りました。壇上に上がった新郎新婦が、まずいっしょに木槌を手に取り大きな酒樽の蓋を叩きます、鏡開き(鏡抜き?)というやつです。そのお酒が「寿」の文字が刻印された桐(檜かな?)の枡に注がれ、みんなで乾杯します。ここです、ここで、僕は不思議に思うことがありました。席に着き静かにお食事しながら僕の勝手な考察がはじまります。夫婦ふたりの「初めての共同作業」はケーキカットではなかったのか?そういえばウェディングケーキの姿も見当たらないぞ、そうか、神前結婚だとケーキはナシなのか、考えてみればそうだよな、『古事記』とかに生クリームなんて言葉出てないだろうしな、そうかそうか、そういうことかそうにちがいないさすがだな……なんていう、僕のひとり納得をよそに、新郎新婦はお色直しのためいったん席を立ちました。
ひとまず疑問は解決して、美味しいお食事に夢中になっていると司会の女性の声が聞こえました。「さ、そろそろ新郎新婦がふたたび入場します」こんどは雛人形みたいな恰好で出てくるんだろうか、という僕の期待は見事に裏切られます、会場に流れたBGMは一青窈さんの「ハナミズキ」、新郎はタキシード、新婦はウェディングドレスです。ふたたび僕は混乱します、でもそんな僕の混乱とは関係なく、キャンドルサービスがはじまってます。まあ、「火を灯す」という行為は神儀と密に関係しているからこれはこれでアリなんだろうと、グラスを持つ手も止まったまま僕は必死にこじつけていたのですが、司会の女性のひと声が僕の考察のすべてをぶち壊しました。「さあ、みなさん、ここでウェディングケーキの登場です!」け、け、ケーキが登場!?会場の照明が落ち、スポットライトが1本入り口に注がれます。扉が開くとパティシエらしきひとがケーキをのせたワゴンを厳かに運んできます、スポットライトにケーキですよ!不思議な恰好良ささえ感じられます、みんなケーキに注目です、この瞬間ケーキが主役です、主人公です、主演・ケーキです、もうこの場面を描写するならケーキ視点で書いても結構いけるんじゃないかと思えるくらいの、はっきり言ってこれは名場面といっていいでしょう。僕は妙な感動をしていたのですが、そこでまた司会の女性が追い討ちをかけてくれます。「実はこのケーキ、まだ完成してません」な、な、なに~!もう僕に対するツカみはこの司会進行完璧です。完成してないってどういうことだよ!あのパティシエが仕事サボってたってことか?「ケーキのスポンジに新郎新婦の手によってひとつずつチョコレートドルチェを埋め込んでケーキが完成します!」!!!なんなんだーこの甘~い結末は!!!僕は思わず鼻を鳴らしそうになりました。会場の隅でひとり人知れず阿鼻叫喚している僕は(『古事記』などからはかけ離れた)「ケーキの物語」の中にとり残されたまま、チョコレートドルチェを埋め込んだ穴はパティシエによって丁寧に生クリームでコーティングされケーキはぶじ完成しました。「のちほどこのケーキはみなさまのテーブルに運ばれます、スポンジの中のチョコレートドルチェは新郎新婦からのスィートサプライズ。もしケーキの中にそれを見つけられましたら……」
当然そんなもん、僕のケーキには入っていませんでした。ご結婚おめでとうございました。
では次回。〈2008年を振り返ってみましょう〉でお会いしましょう。
【おまけ】

この時期ハンドクリームは手放せませんね。
写真はブログメンバー中ふたりのものです。
誰と誰のものだかわかりますかね?
正解はこんどタリーズリに発表してもらいましょう。
投稿者 シオールン : 2008年12月04日 19:39

