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「芥川賞を狙う、今度こそ獲る――!」
近ごろ、小説の“あらすじ”だけを何本もまとめた『○○分であの名作を読む100選』みたいな本がまじでつまらないものに思えて仕方のない、きらら編集部のシオールンです(関係ないけど、はろうぃ~んて何だ?)。こんな挑発的な書き出しでいいのかと思いつつも「まじでつまらない」という表現はまだおだやかなほうだな(アホくさいとか書かないだけマシだな)と自らを制御していることに気づく、きらら編集部のいち編集者のシオールンですです。[承前]は相変わらず進みませんが(というか僕以外もう誰も憶えていないと思うんですが)、きょうはおそらくシャレにならないくらいたっぷり書きます、まじでたっぷり書きます。(読む人によっては)無駄な長さかもしれません。だから『○○分であの名作を読む100選』みたいな本が好きな読者のみなさまにとって、きょうの僕のブログはここで終わりです。それはそれで仕方ありません。シンドいっすよ長いから、読むの。時間ないでしょうし、無理しなくてもいいっすよ。お忙しいでしょうしね『○○分であの名作を読む100選』みたいな本で、名作の“あらすじ”だけ追っかけといて(はろうぃ~んぱ~てぃ~にでも出席しといて)ください。お疲れさまでした、さらばっ。
さて、大切な時間を犠牲にしてでもこの書き込みを読みたい、というステキなあなたのためだけに僕も(僕なりに)大切な時間を犠牲にして、襟を正して姿勢も正して書きます、書き切りますとも!
ではゆきます。
長くなるんで慌てずゆっくりゆきましょう。あなたの大切な時間は、もう僕たちふたりのものです。
まずは今回の書き込みのタイトルの話からはじめます。今回のタイトル「芥川賞を狙う、今度こそ獲る――!」は、今週の月曜日に古本まつりでにぎわう神保町界隈で、ある芥川賞作家(というかノーベル文学賞作家!)の先生と偶然すれ違ったこととはまったく関係なくって(それはそれでかなりエキサイティングな体験だったんですけど)、もちろん僕がひそかに芥川賞を狙っているわけでも、今度こそ獲ると意気込んでるわけでもなくって、すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、このことばはある映画の中のせりふで、あんまりお気づきの方はいらっしゃらないはずですが、僕が映画の台本を読んでて思わずシビレてしまったせりふでもあります。で、何で僕が台本を読んでたかっていう話はこの書き込みを読んでいくとおのずとわかる仕組みになっているんですけど、いち編集者の僕がその映画に出演したってわけではないことだけは確かです(予めおことわりしときます)。ではそのせりふにシビレてどうなったかというと、1か月以上前からここで〈東京タワー〉の写真をアップする(アップさせる)ことになり(→★・★・★)、写真を眺めながらそのせりふをこころの中で(人知れず)反芻することにもなったのです。だからこうして今回の記事のタイトルにもしてみたわけなんですけど……。いまこそ絶好のタイミングです。
はい。ここで思いっきり宣言しときます。
きらら編集部のシオールンは、
映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を(微力ながら)全力で応援しています!

映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」
今週の土曜日11月3日(祝)から全国東宝系でロードショーです。
いよいよ、です。「いよいよ」ということばは、いまこの続編映画の公開のためにあると僕は信じて疑いません。映画のポスターやチラシ(左)には、「会いたい人がいる。待っている人がいる。」というコピーがありますが、はい、僕も待っていたんですよ、この続編をずーっと。待って待って待ちわびて、昨年の6月に発売と同時に購入した前作のDVD(私物です)も、おそらく少なく見積もっても50回くらい繰り返し観ていると思います。ちなみにこのDVD(私物です)はサンまる子にこないだ貸し出し、それがルノアルーン隊長の手に移ったのが先週末で、いまは隣の編集部の“やさぐれクマちゃん”の手に渡っています。
前作「ALWAYS 三丁目の夕日」は2年前、2005年の秋に公開され、観客動員数284万人の異例のロングランヒットを記録、日本アカデミー賞をはじめ数多くの賞を獲得しました。このブログコーナーでも2年前から、例えばタリーズリが、例えば(当時のメンバーだった)スタバメが、そして僕が、プッシュしてきた映画の続編がこんどの土曜日から公開されるのです。現在、TV番組やカレーやシャンプーのCM、雑誌広告などなどでも一大キャンペーンを展開中なので、すでにご存知のみなさまも多いかもしれませんが、それでもなお応援しとかなきゃ気がすまない、僕にとってはそんな映画作品なのです。
このチラシのイラストをじーっと眺めていますと、不思議なことに俳優さんたちのお名前よりも先に、配役の名前や前作の名場面のほうが思い浮かんできます(何しろ50回くらい前作を観てますから)。渥美清さんを見て「あ、寅さん」と言ってしまうのと同じように、例えば小雪さんという名前よりも先に「ヒロミ……」と僕はつぶやきたくなりますし、吉岡秀隆さんのこの姿を見れば「ブンガク!」とか「茶川センセ」とか呼びかけて肩を叩きたくもなりますし、堤真一さんや薬師丸ひろ子さんの笑顔を見ているだけで賑やかで幸せな〈鈴木オート〉の風景が思い浮かびますし、堀北真希さんの一所懸命な表情からは「ロクちゃん」の愛らしい東北弁が聴こえてくるようです。50回くらい繰り返して観ていると、こんな不思議な能力まで身につきます(まじです)、ぜひこの続編で一度お試しください。
それと、前作をご覧になっていなくて(僕がいま上に書いたような)「茶川センセ」とか〈鈴木オート〉とか「ロクちゃん」ということばが何のことだかさっぱりわからないという方や、前作を(僕みたいに50回くらい繰り返し観ることなく)2年前に劇場で観たっきりだという方には、続編を劇場でご覧いただく前に、前作「ALWAYS 三丁目の夕日」をご覧いただくことを、きらら編集部のシオールンはおすすめします。ご安心ください。映画公開の前日、11月2日の「金曜ロードショー」(日本テレビ系列/21時03分~)で放送されます。これで復習は完璧です。
ええ、まだまだ書きますよ。こちらは映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」オフィシャルサイトのバナーです。続編映画で舞台に加えられた昭和34年の日本橋の風景が使われていますね。この日本橋の風景をはじめ、前作を上回るVFX(監督の山崎貴さんによる)も物語を盛り上げています。
バナーをクリックすればオフィシャルサイトが開きます。上映劇場一覧など、この映画に関する情報が満載です。あと、こちらのサイトには「ベーゴマゲーム」なども設けられていて、淳之介くんや一平くんと対戦することもできます。僕もこないだの週末、自宅でついついベーゴマ対決に夢中になってしまいました。まだベーゴマ50個ゲットできてません。今度の週末も勝負です。みなさまものぞいてみてください。
今回の続編映画の舞台は、前作のラストシーンから4か月後、昭和34年春から物語はスタートします。
昭和34年春――。……とこの映画の“あらすじ”をここに書き出してしまうことは、しつこいようですが野暮です。それは小説でも映画でも同じことだと僕は思います。というわけで“あらすじ”は(今回特に)ぜったいここには書かないゾ、という決意でまだまだ書きます。決してネタバレ云々ということではありません、作品のなかで表現されるすべてを“あらすじ”ひとつで(僕も)置き換えてしまっているような誤解が生じるのではないかと近ごろ特に強く思うからです(詳しくはふりだしに戻る)。この映画の“あらすじ”を50回読み返しても、(例えばですが)きっと小雪さんは小雪さんのままだ、ということです。
さてそんな前提で、きらら編集部のいち編集者としての本題に入りますよ。

『ALWAYS 続・三丁目の夕日 完全ノベライズ版』 小木田十 著
■四六判上製/224頁/1400円(税込)
右にあるのは映画のポスターやチラシではありません。小説のカバー画像です、映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を完全ノベライズした単行本のカバーです。はい、きらら編集部の三丁目博士を自負する僕が編集いたしました(ちなみに僕は四丁目の住人です)。カバーイラストに白いふちをとることで、イラストが、本全体がキリッとしまって見えます(よね?)。デザイナーさんのさりげない技が生きています、そう思います。
実は先週金曜日にやっと(直接的な)編集作業を終えたばかりです。はっきり言ってまだ息があがっています。きょうは印刷所から「刷り本入れ」の連絡も入りました。「刷り本入れ」というのは、印刷されたものが製本所に入った、ということです。製本所ではカバーとか表紙とか扉とか本文といった数々のパーツを機械で書籍に組み立てていく作業が週明けまでつづき、出来あがった本が各地に輸送され、最終的に遅くとも11月14日ごろには全国の書店の棚に並べられます。そして書店のレジを経由してみなさまのご自宅の本棚に、この作品を並べていただく日程は、みなさまのその手にかかっています。
タイトルにあります「完全ノベライズ版」というのは、映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」のスクリーンに描かれているストーリーや演出や俳優さんたちの演技に委ねられる部分などなどを、極限までそのまま小説で表現を試みました、ということです。もちろん映画だからこそ描きやすいこと、小説だからこそ表現できること、またそれぞれその逆のこともあって、著者の小木田十(おぎたみつる)さんには、そのギリギリのところまで執筆していただきました。で、「完全ノベライズ版」ということばに嘘はない原稿の仕上がりになりました。映画本編ではカットされたシーンも「完全ノベライズ版」には描かれていますから、ファンの方はこのあたりにもご注目ください。映画を先に観てからこの小説で感動の追体験をするか、この「完全ノベライズ版」で予習してから映画を観るのか――これも、みなさまの選択にかかっています。
でもひとつ、みなさまの手や選択の及ばないこともきょうは書いておきます。ここからは小説の書き手・作り手側の事情です。この映画には、ざっと数えただけで30人前後の登場人物がいます。しかもそれぞれが個性的なキャラクターで台本に描かれ演じられ、これは小説の中でも誰ひとりとして欠かせない人物たちなのです。30人という数は、小説の登場人物としては多すぎです、多すぎだと思います。でも「完全ノベライズ版」ですから書かなければなりません。僕がこのブログに〈「お腹減ったぁ」とタリーズリがつぶやきました〉とか〈「じゃお先に~」と言ってサンまる子が帰りました〉とか、ちょろちょろ書くのとはまったく(当然ですが)ワケが違います。30人。これは書き手としてかなりシンドい作業です、非常に丁寧な筆が求められます。逆に言えば、書き手の腕の見せどころでもあります。この『ALWAYS 続・三丁目の夕日 完全ノベライズ版』は、ただ映画の“あらすじ”を追ったものとは(当たり前のことですが)全然意味が違うのです。で、もうノベライズということを(許されるなら)抜きにしても、1本の小説として美しく書き抜かれ、完結しているわけなのです。
帯にあることばを引用すれば〈いま、すべての日本人に贈る感動と希望の物語〉なのです(なかなかこんなことばを小説の帯に入れられるものでもありません)。ぜひあなたのご家庭の本棚に1冊、永久保存版として置いていただき、孫の代まで読み繋いでください。僕はそのくらいの気概でこの本を編集しました(まじです)。
いや、まだまだ書きます。書くことがあります。
この映画のノベライズは他にも刊行されています。
『ALWAYS 続・三丁目の夕日 もういちど、あのときへ。』 山本甲士 著(写真右)
■小学館文庫/320頁/580円(税込)
こちらは作家の山本甲士さんが前作映画のノベライズ『ALWAYS 三丁目の夕日』(写真左)につづき執筆した珠玉のオリジナルストーリーです。今回の映画のストーリーも踏まえた上で、西岸良平さんの原作コミック『三丁目の夕日 夕焼けの詩』に描かれた壮大な三丁目の世界を小説化しています。はい、これもきらら編集部の三丁目博士である僕が編集してます。すでに好評発売中です、おかげさまで重版もかかりました。
山本甲士さんと言えば、以前このブログで覚醒型の作家だと僕が(勝手に)分類していた作家さんで、小説的技巧、というか小説を面白く読ませるための工夫(こういうことは“あらすじ”には書けませんな)に長けた作家さんです。今回の作品もそんな宝石のような物語の展開が随所に散りばめられています。近ごろ小説の肝心はこんなところにあるような気がします。気がしてなりません。こちらももちろん、きらら編集部の三丁目博士シオールンがおすすめする作品なのです。
もし、映画のファンの方であとからこの作品に出合った方がいれば、撮影現場のカメラには映らなかったけど、三丁目の町かどにはほかにもこんなドラマがあったのか、と楽しんでいただけるはずです。
ところで、きょうの書き込みは必要以上に長くなっているわけですが、これはこれで最初から狙いだったということ、もうおわかりでしょうか。
きょうの僕の書き込みの“あらすじ”をここにまとめるとすれば、11月3日から映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」が全国東宝系で公開されるということ、シオールンがこの映画を応援してるということ、また映画公開に合わせて『ALWAYS 続・三丁目の夕日 完全ノベライズ版』(小木田十 著)が11月14日ごろ発売されるということ、それと文庫版のオリジナルストーリー『ALWAYS 続・三丁目の夕日 もういちど、あのときへ。』(山本甲士 著)が好評発売中だということ、これくらいだと思います。例えば、こんな“あらすじ”のブログ記事をメープル&ハニーに「書いといてくれ」とまた頼んだとしたら、きょうの僕のこの書き込みと同じものになることはぜったいにありえません。彼女のことだから、もっとさらりと読みやすくまとめてくるはずです。それがいいとか悪いとかではなく、“あらすじ”がいっしょでも、その書き進め方は無限にあるというのが、この必要以上の長さの狙いだったのですです。書き手の数だけ書き進め方があるのですです。当然、その仕上がりも違ってくるのですよ、音楽番組でキムタクが唄う「夜空ノムコウ」とカラオケボックスであなたの彼氏が(もしくはあなた自身が)唄う「夜空ノムコウ」がぜんぜん違うように。
ですから、(誤解を恐れず言えば)ある意味“あらすじ”が決められているノベライズ作品こそ、書き手の力量が顕著にあらわれるような気も近ごろよくします。もちろん今回の「完全ノベライズ版」と「文庫版」は(言うまでもないことかもしれませんけど)どちらも自信を持って刊行しています。
それと蛇足ですが、“あらすじ”だけ読んで読んだ気になってしまうという人は、学歴や身長や年収が低いという理由でオトコを振ってしまうオンナにも似ていますし、胸が小さいというだけで途端にオンナから興味を失ってしまうオトコ(僕はちがいますよ)にも似ているような気がします。あ、これちょっと面白い喩えかなと思って書いてみたかっただけです(はい、これこそブログの“あらすじ”には出てこない部分です)。この書き込みを最初からここまでちゃんと読んでいただいたステキなあなたなら、もういい加減よくわかっていただけると思います。
ともかく映画でも小説でも、“あらすじ”ではなく何よりもまず先に作品そのものを直接観たり読んだりしていただければ、(当たり前のことですが)いちばん楽しめるわけです。
さあ、しつこいようですがこの国民的映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」は11月3日(祝・土)から公開されます(僕も初日の舞台挨拶にお邪魔する予定です)。そして『ALWAYS 続・三丁目の夕日 完全ノベライズ版』は11月14日ごろには書店に並んでます。さらに文庫版『ALWAYS 続・三丁目の夕日 もういちど、あのときへ。』は好評発売中です。この記事を最後まで読んでくださったステキなあなたにこそぜひ直接、観たり読んだりしていただきたい物語です。どうぞよろしくお願いいたします。
ちなみに、映画でも小説でも僕がこの作品のなかでいちばん好きなシーンは、鈴木オートの社長・則文と茶川竜之介ふたりの、ある明け方のシーンです。さて、あなたのいちばん好きなシーンはどこですか?
ではまたです。
投稿者 シオールン : 2007年10月31日 23:59

