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聖夜のお願い
今朝、2006年最後の不燃ごみを出しました。45リットルのポリ袋ふたつ分もありました。中身のほとんどがGUINNESSの空き缶です。90リットル飲んだということになるのでしょうか、そんなことありませんね。ともかくきょうは不燃ごみ納めの日でした。今年の燃えないごみに関してもう悔いはありません。
さて、ゆうべはクリスマスイブでしたね。ルノアルーン隊長やサンまる子やタリーズリはどんな夜をすごしていたのでしょうか。はい、僕は終始、自宅でじっとしてました。夜になると、お腹が減ったのでいったん外出し駅前のラーメン屋まで歩いてとんこつラーメンをすする、そんなクリスマス前夜でした。
それでじっと自宅ですごしながら、何だか自然と今月号の「きらら」に掲載されている佐藤正午さんの携帯メール小説作品「聖夜」に描かれているシーンを思い浮かべていました。
妻から別居を告げられた西主任は「テレビで有馬記念を見た」その日の夜、買い物を済ませて帰宅すると玄関に子連れの女が立っているのに気づく――という場面から作品がはじまります。小説の中のこととはいえ、とんこつラーメンを食べ終わって帰宅した僕は、きっといまごろ玄関の前に立っていたあの親子は西主任の自宅ですごしているのかなあ、出番を(いったんは)失ったケーキやシャンパンがいまごろあの親子に振る舞われているのかなあ、などと思いをめぐらせていました。
そこで(何となくですが)聖夜、つまりクリスマスイブの気分にやっとなった僕は、深夜、携帯電話でクリスマスデコメールを作ってみました(凝り性なんでかなり時間かかりました)。四国の港町で暮らすMくん(7才=小学1年生)に宛てたメールです。Mくんは知人のこどもで、今年の夏休みにはいっしょに遊んだりした仲です。メールには、かわいらしく動くイラストやクリスマスソングとともに、僕は「Mくんはサンタさんにクリスマスプレゼントもらえましたか」とか「クリスマスケーキもたくさん食べたかな」とか、まるで離れて暮らす父親のようなことを(なんでだか)書きました。で今朝、知人のメアドにそれを送信しました。
――メールどうもありがと。
昼すぎ、かわいい声の電話がありました。Mくんの声です。いまの7才の子にとって電話で話すことがどれくらい日常的なことなのか僕にはよくわかりませんが、Mくんのことばがそのあとつづかないので、僕のほうから訊きました。
「Mくん、サンタさんにクリスマスプレゼントもらった?」
――うん。
「何もらったの?」と訊く僕はたぶんニコニコ笑顔だったと思います。
――本!
「え? 何の本?」
――しょうがく1ねんせい
「そう、良かったね~」
と答えつつも、いきなり『小学1年生』という小学館のコンテンツが出てきたので僕が少しうろたえていると、Mくんの切羽詰ったような声が聞こえました。
――で、でもね、ぼくはサンタさんに、カイオーガのぬいぐるみがほしいってお願いしたんだけどね……。
何なんだ、カイオーガって。僕がますますうろたえていると、電話の声が知人に変わりました。Mくんに聞こえないように、小さな声でした。
――探したんだけどね、どこも品切れなの。東京とか大阪にあるポケモンセンターならあるみたいなんだけど。
そこで僕は初めて、カイオーガというのがポケモンのキャラクターだとわかりました。ちなみにポケモンも小学館のコンテンツです! いや、すごい偶然というか何というか。まあそれはともかく、サンタさんにお願いした、というMくんの無垢な心持ちに、僕はそのときコロリとやられてしまっていたのです。
で、きょうの仕事がいったんひと段落した午後6時すぎ。僕は会社をこっそり抜け出して日本橋にあるポケモンセンターまで行ってきた次第です。
クリスマス当日の夜ということもあってか、店内はちびっこ達とそのご家族でいっぱいで、汗を拭きつつ、西主任もこれと似たような気疲れがゆうべあったんだろうなと思いつつ、Mくん念願のカイオーガを見つけました!
確かに気疲れみたいなものもありましたが、例えば「ダイヤのピアスがほしい」と言われるよりは(僕の場合)いろんな意味で精神的にもラクですし、何だかサンタさんのお手伝いをしているような気もしてきて、悪くない、むしろ(めずらしく)清々しい気持ちで暮れていく今年のクリスマスなのです。
(ちなみに僕にとってのブログ書き納めはたぶんまだ先です)
【おまけ】

年末のどさくさに紛れてひとに頼み、僕も(あくまで)記念として。
「がんばれ!」の文字が、自分に向けられてる気がしてなりません。
投稿者 シオールン : 2006年12月25日 22:33

