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高橋尚子選手、走る――。
日曜日の今日、日曜日でも仕事があって、日曜日なのに僕は出社しました。
いつものように地下鉄の階段を駆け上がると、本社前の白山通りの雰囲気が違います。黄色や赤や白のウィンドブレーカーに身を包んだ方々が通りの歩道で何やら準備をしていました。
それを見て、僕は思い出しました。
ここ、小学館前は東京国際女子マラソンのコースなのです。それが今日なのです。
ウィンドブレーカーの人に訊くと、ここはちょうど35キロ地点の(最後の)給水所だと言います。
「ここを通るのは2時過ぎ頃だよ」という言葉を聞き、しばらく仕事してました。
シドニー五輪金メダリストの高橋尚子選手が2年ぶりにマラソンレースに臨む、という本大会。これはぜひナマで見てみたい、もしかしたら僕の目の前であのサングラスを投げるかも……と思いつつ仕事してました。
午後2時過ぎ、会社の外に出ると、歩道には大勢の人たちがランナーの通過を待ち構えていました。
マラソン競技をこうして見るのが初めての僕も、テレビ局の名前の入った旗をいただき(道ゆく人たちに配っている)、高橋選手がいるであろう先頭集団の到着を、歩道から覗き込むように身を乗り出して待ちました。
中継車やパトカーや白バイが通り過ぎる。
そして――。

あッ!と言う間に、それは文字通り「あッ!」と言っているあいだに、先頭集団の3人(高橋選手、アレム選手、バルシュナイテ選手)が僕の目の前を通り過ぎて行きました。
スペシャルドリンクは沿道の僕の足もとまで転がってきて、その迫力に圧倒され、目を移したときにはもう高橋選手らの背中は小さくなっていました。
35キロ地点(つまり小学館前です)を通過した高橋尚子選手は一気にスパート。そのまま見事トップでゴールのテープをきりました。
両手を掲げ笑顔でゴールしたあと、それまで走ってきた42.195キロというコースに向き直り、ゆっくりお辞儀をしたランナーの姿に、僕は彼女のマラソンへの姿勢を垣間見た気がしました。
優勝おめでとうございました。
投稿者 シオールン : 2005年11月20日 14:50

